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精霊、獣、妖怪、死者の魂まで、「異界のものたち」の気配が色濃く残る土地、岩手県遠野市。 柳田国男の『遠野物語』において、カッパやザシキワラシといった伝承が記録されたこの地域には、いまもその気配が色濃く残っています。
「遠野巡灯籠木(トオノメグリトロゲ)」は、そんな異界の地・遠野において、数百年の歴史を持つ郷土芸能と現代カルチャーを織り交ぜ、音楽、芸能、食という切り口から、目に見えぬものへの想像をめぐらせるカルチャーツアー&ライブイベントです。

第4回目となる今回は、はじめての取り組みとして、参加者それぞれの興味・関心に合わせて自由に工程を組むことができるセルフビルド・ツアーとして開催します。イベントに参加するだけでなく、フィールドワーカーとして土地を探求すること。
今回、散策中にも聴くことができる「民俗学者になる」オーディオガイドも新たに用意しました。メグリトロゲが目指す新たな形を、どうぞ感じたるままにお楽しみください。

現代における新たな「祭礼」として、音楽と踊りに身をゆだね、その土地で生きぬいてきた人々の祈りとたくましさを全身で体感するライブセッションを中心に、昨年好評だった郷土芸能「しし踊り」を学ぶ体験ワークショップ、遠野を初めて訪れる方向けの『遠野物語』オプショナル・ガイドツアーなど、新旧のカルチャーを織りまぜた、唯一無二の体験。。

ハイライトのライブセッションは、当日のみの参加も可能です。 遠野の歴史ある神社を舞台に、自然と人間との営みをいまに伝える郷土芸能「しし踊り」と音楽家たちによるコラボレーションは今年、さらなる進化を遂げます。

ディレクター・メッセージ(2021年初回時より)

――願わくは、これを語りて平地人を戦慄せしめよ。 (柳田国男『遠野物語』より)

柳田国男の『遠野物語』で知られる岩手県遠野市。河童や座敷童子といった妖怪伝承が記録されたこの地域には、いまもその気配が色濃く残っています。妖怪、山の神、田の神、そして死者の魂など、数々の「異界のものたち」にまつわるエピソードは、単なる昔話や伝説にその記憶を押し込めず、厳しい自然環境のなかで人々が感じ取ったリアリティをそのまま映し出しています。

そんな遠野にいまも残る風習のひとつに「ムカイトロゲ(迎え灯籠木)」があります。先祖の魂が家に戻ってくるための目印として立てられる旗と灯籠のことで、『遠野物語』の序文にも「旗を高く掲げて魂を招く風あり」と書かれています。

今夏始動する「遠野巡灯籠木(トオノ メグリトロゲ)」は、そうした目に見えぬ魂への想像をめぐらせるツアー型イベントです。数百年の歴史を持つ伝統芸能と現代カルチャーを織り交ぜ、音楽、芸能、食、語り部たちの声を媒介として、全国各地からマレビトを集め、それぞれが異界の風景を探索し、新たな物語や交流を生み出すことを目指します。
柳田国男は、「伝説は(略)文化の水準を異にした二つの部曲の、新たなる接触面に沿うて現れやすい」と書いています。ある土地にマレビトがやってくる、その境界面にこそ、新たな物語が立ち上がるのです。

太鼓の音が響き、体は自然に踊りだす。同じ土を踏みしめ、酒と食を味わい、見えざるものたちの声を聞く。ことばよりも雄弁な「踊るからだ」は、老若男女、普段は異なる生活圏を生きる人々をも交わらせ、分断した境界を融解させることでしょう。人も、動物も、森も、すべてのいのちが等しくなる時空間へ―――遠野の次なる伝説が、いま産声を上げます。

本企画プロデューサー・塚田有那(Whole Universe)

基本情報

遠野巡灯篭木(トオノ メグリトロゲ) ’24
開催日時: 2024年10月12日(土)〜 10月14日(月・祝)
会場: 遠野郷各所 / 六神石神社
10月13日(日)ライブイベント出演者:張山しし踊り / 板澤しし踊り / Kuniyuki Takahashi / Daisuke Tanabe / Yosi Horikawa / コムアイ / Saskia
しし踊り

1. 遠野の民俗芸能「シシ踊り」と音楽家たちの祭礼ライブ
 大地を揺るがし、魂を呼び覚ます踊り

2日目の夜(10月13日)には、400年の歴史を持つ郷土芸能「張山しし踊り」と「板澤しし踊り」のふたつの郷土芸能団体と音楽家たちが地域の精神文化を現代に引き継ぎ、新たな「祭礼」を昨年と同じ遠野の上郷地区にある六神石神社で開催する。

出演アーティストは、Yosi Horikawa、Daisuke Tanabe、Kuniyuki Takahashi、コムアイ、そして遠野巡灯篭木の原点でもあるドキュメンタリー短編映像作品『Dialogue with Anima』の劇伴に参加したアーティストでもあるSASKIAが初出演。

遠野での滞在制作を通じて、「遠野物語」序文にも登場する郷土芸能 張山しし踊りとのセッションを披露したYosi HorikawaとDaisuke Tanabeがあらたな演目のコラボレーションに挑むほか、昨年の参加で鮮烈な印象を残した板澤しし踊りとKuniyuki Takahashiが、今年さらなるアップデートを行う。

芸能の音色やリズム、踊り手たちのシシ踊りにかける想いからインスパイアされた唯一無二のセッションを遠野の地で繰り広げる。

オーディオガイド
オーディオガイド

2. オーディオガイド
  参加者自身が民俗学者になり、遠野を歩く

遠野を訪ねた民俗学者たちの眼を宿すように、参加者ひとりひとりが能動的に土地を散策し、土地の物語と旅の体験を共有する、遠野巡灯篭木’24の新たなコンテンツ。

遠野に根ざすキーパーソンたち総勢16名によるオーディオガイドを聴きながら、遠野の様々なスポットを自由に巡るセルフツアー。
多様な語り手による遠野の風土・文化にまつわる声が、参加者の道行きを案内する。

参加者は各自のスマートフォンでポッドキャスト音源を聴きながら、それぞれのペース、ルート、移動手段で遠野の地に分け入り、耳を澄ませていく。

主なスポットは、五百羅漢、カッパ淵、遠野八幡宮、デンデラ野、善明寺、山口集落などなど。初めて訪れる人はもちろん、複数回目だからこその新鮮な発見があるだろう。シシ踊りの担い手たちや、芸能を支える職人、食、観光、暮らしの専門家たちの「声」と共に旅する体験になるだろう。

初日の10月12日の午前に、文化人類学者の石倉敏明氏を迎え、フィールドワークの心得をインストールできるブリーフィングタイムをオープニングイベントとして実施し、同日の夕方には参加者同士でそれぞれの体験をわかちあう振り返りの時間を設ける。

オーディオガイド特設ページ(下部にも掲載)

トークイベント

3. 特別トークイベント「魂の共異体としての遠野」

異なるものが関係性を結び合う「共異体」概念を深化させている文化人類学者の石倉敏明氏を招き、遠野巡灯篭木の制作と並行して監督したドキュメンタリー映画『ミルクの中のイワナ』において人と岩魚の絡まり合いを描いた坂本麻人と、初回から遠野巡灯篭に参加してシシ踊りを学んできたアーティストのコムアイ、発酵現象の観点から人と微生物と環境の相互行為を研究するドミニク・チェンを交えたトークセッション。遠野のシシ踊り文化を起点にして、生者と死者、人と異種、山と平地など、異なる存在たちの魂が交差する共異体のビジョンを語り合う。

トーク後には、日中にフィールドワークを行った参加者の方たちを交え、それぞれの探索の振り返りと共有のワークショップを実施する。

登壇:石倉敏明(文化人類学者・神話学者)、坂本麻人(映像作家・WholeUniverse代表)、コムアイ(アーティスト)
モデレーター:ドミニク・チェン(発酵メディア研究者・WholeUniverse理事)

※「特別トークイベント」及び「遠野の地を食べる - いのちの恵みを伝える食体験 - 」は、連続したひとつのコンテンツとして実施いたします。お申し込みの際は「トーク・ディナー」チケットをご予約ください。

いのちの恵みを伝える食体験
いのちの恵みを伝える食体験

4. 遠野の地を食べる
  いのちの恵みを伝える食体験

四方を峠に囲まれた遠野。山と水の豊かな恵みは、自然と地続きに暮らす人々の知恵をこの地に根付かせてきた。口伝で受け継がれた名もなき料理の数々は、この地の気候風土が生んだ「人と自然」、そして、「人と人」との繋がりそのものであると言えるのかもしれない。

今年の遠野巡灯篭木では、地域に暮らす料理家の植山美里さん、郷土食を今に伝える活動を行う若生和江さんと男沢悦子さんを迎え、雪深い冬を乗り越えるために培われてきた食材の保存の知恵、農作業の合間のひとときを彩る「こびる」、儀礼豊かな地に伝承されてきたハレの日のおもてなし料理をはじめ、里山の暮らしの恵みを存分に味わえる食体験をお届けする。

遠野の盆地特有の昼夜の寒暖差が育んだ美味しい田畑の恵み――収穫したばかりの新米や地域の人々の手で復活した伝統野菜の「琴畑かぶ」など、農地の風景を守り、次世代に豊かな土を引き継ぐ、個性豊かな遠野の生産者たちが丹精込めて育てたここでしか味わうことのできない多彩な秋の食材の魅力を堪能できるはず。

美しい遠野の田園風景をそのままに再現した「たかむろ水光園」を会場にお届けする「遠野の地を食べる」特別な一夜限りの食体験。

食体験特集ページ

しし踊り体験ワークショップ

5. シシ踊り体験ワークショップ
  郷土芸能を全身で学ぶ

遠野には13のシシ踊り団体があり、祭りの日には各団体がそれぞれ地元の神社や集落などで踊りを披露する。 遠野では子供の頃から参加し、生涯通して踊り続ける人も少なくない。

張山しし踊り、板澤しし踊りの2団体の協力を仰ぎ、大人から子どもまで、シシ踊りを体感できるワークショップを開催する。

しし踊り体験ワークショップ

6. 専門家ガイドによる遠野スタディツアー

遠野のフィールドワークやユニークなツアーを手がける「to know」のローカルガイドによるスタディツアーを、今年はオプショナルプランとして開催。

物語が生まれた背景を、ガイドとの解説とともにより深く体感することができる。

はじめて遠野を訪れる方に特におすすめ。

7. 遠野の死生観に迫るドキュメンタリー上映

「目に見えないものはある」といまも強く信じられる遠野において、死や魂はどんなものと考えられてきたのか。

そうした遠野の死生観は現代とどう接続しうるのかをテーマに制作されたドキュメンタリー作品『Dialogue with Anima』を市内会場にて上映する。

1: チケットについて

2024年の遠野巡灯篭木は組み合わせ自由な以下のコンテンツで構成されます。
すべてに参加をご希望の場合は、ぜひフルセットチケットをご選択ください。 各有料コンテンツは単体でもご購入いただけます。

また、「特別トークイベント」及び「遠野の地を食べる - いのちの恵みを伝える食体験 - 」は、連続したひとつのコンテンツとして実施いたします。
お申し込みの際は「トーク・ディナー」チケットをご予約ください。

1. オーディオガイド・オープニングイベント(無料・予約不要)
2. トーク・ディナー(有料・要予約)
3. ライブセッション(有料・要予約)
4. シシ踊りWS(有料・要予約)
5. ガイドツアー(有料・要予約)
6. クロージングの集い(無料・予約不要)

※ご宿泊は各チケットに含まれておりません。宿泊は別途宿泊予約サイト(遠野市観光協会/GOORBY)よりご予約ください(ご予約受付は終了しました)。
※遠野市内までの交通費は各チケットに含まれておりません。ご移動には、新幹線、JR釜石線、自家用車、もしくはレンタカーをご利用ください。
※市内の各会場間の移動はシャトルバス(有料)をご利用いただけます。各会場の駐車場には限りがありますので、なるべくシャトルバスをご利用ください。セットチケット、シシ踊りWSには移動のバス代が含まれていますのでご予約は不要です。
※ご購入後のチケットの変更・キャンセルは原則お受けできません。


a. セットチケット

i. フルセットチケット

セットに含まれるコンテンツ: トーク・ディナー、ライブ、シシ踊りWS、ガイドツアー、シャトルバス +オリジナル手拭いのお土産付き
チケット料金: 一般 ¥35,000(税込), 小学生以下* ¥25,000(税込)

*食事・座席不要の幼児除く
※オープニングイベント、クロージングイベントは参加自由

ii. トーク・ディナー&ライブセットチケット

セットに含まれるコンテンツ: トーク・ディナー、ライブ、シャトルバス +オリジナル手拭いのお土産付き
チケット料金: 一般 ¥20,000(税込), 小学生以下* ¥15,000(税込)

*食事・座席不要の幼児除く
※オープニングイベント、クロージングイベントは参加自由


b. シングルチケット

i. オーディオガイド

土地に紐づくオーディオガイドを聴きながら、遠野の様々なスポットを自由に巡るセルフツアー。9月末より以下のサイトからダウンロード可能です。

10月12日(土)には、遠野巡灯篭木のオープニングイベントとして、文化人類学者の石倉敏明氏を迎え、フィールドワークの心得をインストールできるブリーフィングタイムを実施します。

参加費: 無料・どなたでもダウンロード可能
オーディオガイド出演者: 佐々木慎一朗(板澤しし踊り・踊り手)、佐々木国允(板澤しし踊り保存会会長)、新田盛(張山しし頭制作者)、新田勝見(張山しし踊り代表)、阿部和美(遠野観光協会)、富川岳(富川屋)、前川さおり(遠野市立博物館・学芸員)、菅田幹郎(レストランおのひづめオーナー)、大橋進(郷土史研究家)、田仲美季(ローカルプロデューサー)、多田宣史(遠野郷八幡宮・禰宜)、菊池孝二(遠野郷神楽保存推進協議会・会長)、林英道(善明寺・住職)、多田陽香(ToKnow)、石倉敏明(文化人類学者)

オーディオガイド特設ページ

ii. トーク・ディナー

日時: 10月12日(土)17:00 - 21:30
会場: たかむろ水光園・芸能館(〒028-0553 岩手県遠野市土淵町柏崎7地割175−2|Google Maps
チケット料金: 一般 ¥8,000(税込), 小学生以下 ¥5,000(税込)

※本チケットには、現地への移動は含まれておりません。シャトルバスをご利用の場合は、シャトルバス①10/12(土)【トーク・ディナー】を人数分お申し込みください。

iii. ライブセッション

日時: 10月13日(日)16:00 - 22:00(開場: 15:00)
会場: 六神石神社(〒028-0502 岩手県遠野市青笹町中沢17-131|Google Maps
チケット料金: 一般 ¥8,000(税込), 高校生以下 ¥5,000(税込), 駐車場付きチケット* ¥10,000(税込), 未就学児 無料

*駐車場付きチケットについて、乗合でお越しの場合、どなたか1名様分のみご購入ください。
※遠野市在住・在学・在勤者対象の遠野市民割チケットもございます。各販売所にてお求めください(販売所:遠野市観光協会、富川屋、ほか)
※本チケットには、現地への移動は含まれておりません。シャトルバスをご利用の場合は、シャトルバス10/13(日)【ライブセッション】を人数分お申し込みください。
※会場では、フード・ドリンク屋台の出店がございます。
※当初の予定時間 15:30 - 22:00(開場:14:30)から時間を30分変更して実施いたします。(9/14更新)

ⅳ. シシ踊りワークショップ

期間中2回、場所と講師団体を分けて実施します。

①【フルセットチケット貸切ワークショップ】
日時: 10月13日(日)09:30 - 11:00
講師: 張山しし踊り保存会
会場: 菅原神社
チケット料金: 一般 ¥3,000(税込), 小学生以下 ¥1,500(税込)


日時: 10月13日(日)13:00 - 14:30
集合・解散場所: 遠野駅よりシャトルバスで会場にご案内いたします。終了後はライブ会場へ送迎いたします。
講師: 板澤しし踊り保存会
会場: ししの館
チケット料金: 一般 ¥3,000(税込), 小学生以下 ¥1,500(税込)

ⅴ. ガイドツアー

10月12日(土)催行・ツアーA: 街歩きツアー「本当にはじめての遠野物語」

概要: 遠野市博物館、善明寺など、徒歩で巡ることのできる気軽なツアー。「遠野物語」にはじめて出会う方におすすめのプラン。
日時: 10月12日(土)14:00-16:00(市内集合・解散)
集合場所: 遠野駅前ロータリー
チケット料金: 一般 ¥3,000(税込), 小学生以下 ¥1,500(税込)
代金に含まれるもの: ガイド代、行程内の入場料

10月13日(日)催行・ツアーB: バスツアー「遠野物語巡り」

概要: 遠野の「祈り」の文化がいまに伝わる五百羅漢や、カッパや座敷童の伝承を伝える土淵山口集落など、目に見えぬものの気配を感じられるスポットを巡るバスツアー。
日時: 10月13日(日)12:30-15:30(市内集合・解散)
※終了後、希望者はライブ会場へお送りします。
集合場所: 遠野駅前ロータリー
チケット料金: 一般 ¥4,500(税込), 小学生以下 ¥3,000(税込)
代金に含まれるもの: バス代、ガイド代、行程内の入場料

※A,B両方のツアーにご参加いただくことも可能です。その際はそれぞれチケットをご購入ください。


オープニングイベント/イントロダクション・トーク

概要: 遠野巡灯篭木のオープニングイベントとして、遠野の死生観に迫るドキュメンタリー『Dialogue with Anima』の上映(約30分)、そして文化人類学者の石倉敏明氏が参加者に向けてフィールドワークの心得をレクチャーするブリーフィングタイムを実施。 どなたでもご参加いただけるイベントです。
日時: 10月12日(土)11:30 - 12:30
会場: 遠野市立図書館 視聴覚ホール(​​〒028-0515 岩手県遠野市東舘町3-9 | Google Maps
チケット料金: 無料・予約不要
ゲスト: 石倉敏明(文化人類学者・神話学者)
司会: ドミニク・チェン

クロージングの集い

概要: 遠野巡灯篭木のライブセッションのアフタートーク、また旅の振り返りとして、声や体験を参加の皆さまと共有する場として開く集い。どなたでもご参加いただけるイベントです。
日時: 10月14日(月・祝)10:30 - 11:30
会場: 子ども本の森 いちの蔵(〒028-0523 岩手県遠野市中央通り1-16 | Google Maps
チケット料金: 無料・予約不要
ゲスト: 富川 岳、田仲 美季
司会: ドミニク・チェン

2: 移動について

遠野市内と各会場間を結ぶ有料シャトルバスを運行します。席数に限りがあるため、事前のご予約がおすすめです。

運賃(往復運賃):各1,000円(税込)
運行区間:以下のとおり

①10/12(土)【トーク・ディナー】
遠野駅発 16:00 == たかむろ水光園着 / たかむろ水光園 21:30発 == 遠野駅前着

②10/13(日)【ライブセッション】
遠野駅発 15:00 == 六神石神社着 / ライブ終了後 六神石神社発 == 遠野駅着 == たかむろ水光園

③10/13(日)【ライブセッション 片道・復路のみ】*
ライブ終了後 六神石神社発 == 遠野駅着

*10/13(日)ライブ終了後の遠野駅行きシャトルバス販売開始! ガイドツアー、シシ踊りWS(板澤しし踊り)にご参加で、片道のみシャトルバスをご利用の方はこちらをご予約ください。

3: ご宿泊について

以下の提携宿泊施設について、ご予約を受付いたします。 詳細は宿泊予約サイトをご確認のうえ、各自お申し込みください。

<提携宿泊施設>
民宿りんどう
ホテルきくゆう
旅館 平澤屋
たかむろ水光園

張山しし踊り
張山しし踊り

『遠野物語』の著者・柳田国男が実際に遠野で目にしたと言われ、『遠野物語』序文にも登場する歴史ある団体「張山(はりやま)しし踊り」。

その由来は、江戸時代の延宝年間(1673〜1680)に張山集落の寅という遊芸好きの老人がお伊勢参りの折に習い覚えて帰ってきて、それに自分の工夫を加えて伝えたものであると伝えられている。 遠野で唯一の白幕を使い、ゆっくりと優雅に踊るのが特徴。幕としし頭には早池峯神社の社紋「剣九曜」を掲げる。

見所は、二頭のししが境界を越えて神聖な空間に入り、シンメトリーに踊る「門がかり」。また、一頭の雌を奪い合う「雌じし狂い」も圧巻。

伝統を大切にしながらも、近年は移住者の受け入れやアーティストとのコラボレーションにも積極的に応じている。

板澤しし踊り
板澤しし踊り

板澤しし踊りの創始者は、遠野市上郷町板沢の與五兵衛家4代目の菊池田子助(1807〜1882)、もしくは田子助と弟村助の両人であるとされている。

田子助はある時、巻物「しし踊り伝授書」を譲り受け、写しを殿様に献上したところ、殿様は大変喜んで「これよりは板澤しし踊りの祖となるように」と許可されたという。この際に保存された「庭相易断踊り」は、「八卦の法」や「五行の法」を組み入れた秘宝の踊り。

木は土に、土は水に、 水は火に、火は金に、金は木にといった対立するものが互いに勝とうと争う「創造と破壊の循環サイクル」を表し、板澤独自の門外不出の踊りとして受け継がれている。

保存会として定期的に練習を行い、後継者を積極的に育成している。

https://instagram.com/itazawashishi/

Kuniyuki Takahashi
Kuniyuki Takahashi

札幌を拠点に活動するKuniyuki Takahashi。

彼の音楽は、国境を問わず常に独特の世界観を持ち、世界各国のプロデューサー、DJから高い評価を得ている。

国内のアーティストでは、サカナクションの楽曲`"`サンプル`"`を、また奄美島唄の唄者`"`朝崎郁恵`"`や、アイヌの伝統歌を歌うグループ`"`マレウレウ`"`などのremixを行う。

https://soundcloud.com/kuniyuki-takahashi

Daisuke Tanabe
Daisuke Tanabe

偶然の重なりから初ライヴはロンドンの廃墟で行われた大規模スクウォットパーティー。

2006年、紆余曲折を経てリリースした初のEPがBBC Radio1 Worldwide Awardにノミネートされ、その後も世界最大規模の都市型フェスSónar Barcelonaへの出演、イタリアでのデザインの祭典ミラノサローネへの楽曲提供など、幅広く活動中。

釣り好き。

https://soundcloud.com/daisuketanabe

Yosi Horikawa
Yosi Horikawa

環境音や日常音などを録音・編集し楽曲を構築するサウンド・クリエイター。

これまでの作品、2012年『Wandering』、2013年『Vapor』、2019年『Spaces』それぞれ、Time Out、The Japan Times、The Guardianなど、多数媒体でのBest Album of the year に選出される。リリースの度にワールドツアーを行い、Glastonbury、Sonar、Mutek、Ozoraをはじめとする多数の世界的大型フェスティバルに出演。また自身の音楽制作過程を追った、ドキュメンタリームービー『Layered Memories』(2016年)が話題となった。 2024年には仏Le Mans, CTTMにあるヨーロッパ最大の無響室にて日本人初のライブ、1759年創設の英Kew Gardensの為に会場音楽を作製するなど、幅広く活動している。

https://yosihorikawa.bandcamp.com/

Saskia
Saskia

音楽を通じて空間と感情を深く結びつける、神奈川県出身のサウンド・アーティスト

2017年にDetroit Undergroundから初EPをリリースして以来、ライブパフォーマンスやインスタレーション制作、DJとして活動。2022年に英ブリストルに移住して音楽探究を深めた後、2024年に日本へ帰国。同年にリリースした新作LP『es』は、アンビエントやテクノを織り交ぜた実験的作品集となっている。「Sound to _ this magnificent cell」というコンセプトを軸に制作される彼女の音作品は、常に新たな冒険へとリスナーを誘うよう。

コムアイ
コムアイ

声と身体を主に用いて表現活動を行なっているアーティスト

日本の郷土芸能や民俗学、北インドの古典音楽に影響を受けている。主な作品に、屋久島からインスピレーションを得てオオルタイチと制作したアルバム『YAKUSHIMA TREASURE』や、奈良県明日香村の石舞台古墳でのパフォーマンス『石室古墳に巣ごもる夢』、東京都現代美術館でのクリスチャン・マークレーのグラフィック・スコア『No!』のソロパフォーマンスなど。水にまつわる課題を学び広告するアーティビズム・コレクティブ『HYPE FREE WATER』をビジュアルアーティストの村田実莉と立ち上げる。NHK『雨の日』、Netflix『Followers』、映画『福田村事件』などに出演し、俳優としても活動。音楽ユニット・水曜日のカンパネラを2021年に脱退。

石倉敏明
石倉敏明

人類学者。1974 年東京都生まれ。秋田公立美術大学アーツ&ルーツ専攻准教授。

ダージリン、シッキム、カトマンドゥ、東北日本各地でフィールドワークを行う。環太平洋の比較神話学や芸術人類学の研究に基づき、神話集、論考等を発表。美術作家、音楽家らとの共同制作活動も多数。2019年、第58回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展の日本館展示「Cosmo-Eggs 宇宙の卵」に参加。

共著に『野生めぐり列島神話の源流に触れる12の旅』『Lexicon 現代人類学』など。

ドミニク・チェン
ドミニク・チェン

博士(学際情報学)。 NTT InterCommunication Center[ICC]研究員, 株式会社ディヴィデュアル共同創業者を経て、現在は早稲田大学文学学術院教授。

NPOクリエイティブ・コモンズ・ジャパン(現・コモンスフィア)を立ち上げ、自由なインターネット文化の醸成に務めてきた。Ferment Media Researchを主宰し、発酵概念をデザインに応用しながら、テクノロジー、人間と自然存在の関係性を研究している。著書に『未来をつくる言葉―わかりあえなさをつなぐために』(新潮社)、『謎床―思考が発酵する編集術』(晶文社)、『ウェルビーイングのつくりかた』(BNN)など多数。

坂本麻人
坂本麻人

大阪生まれ。東京在住。2024年公開のドキュメンタリー映画『ミルクの中のイワナ』の監督・プロデューサー。

これまでに岩手県、遠野を舞台に死生観をテーマにした短編映画『DIALOGUE WITH ANIMA』を監督し、また遠野における民俗文化をめぐるツアー「遠野巡灯篭木(トオノメグリトロゲ)」の総合演出、プロデューサーとして活動。その他に、国立研究開発法人科学技術振興機構(略称JST)の研究領域 ERATOxHITE『BRAIN-AIxHITE』の映像作品や、アーティスト長谷川 愛の映像作品『Shared Baby』(森美術館「未来と芸術」展 出品)や市原えつこ『未来 SUSHI 研究者は語る』(森美術館「六本木クロッシンク2022」展 出品)などの監督・監修を担当。

2024年、一般社団法人 Whole Universe 代表理事 就任。映像プロダクションTHE LIGHT SOURCE主宰。

植山美里
植山美里

奥州市水沢在住。

料理家。料理を通して食と自然がつながることをテーマに人が集まる場づくりを行う。京都、徳島・神山、岩手・遠野を経て、現在は奥州を拠点に活動を行っている。

https://misatoueyama.com/

若生和江
若生和江

奥州市江刺在住。

岩手の食文化や郷土料理を伝える「岩手県食の匠」。岩手の「山のごっつお」を届ける「やまんば工房」を主催。また、ケータリング、岩手の食文化を子供たちに伝える講演や実習など地域や学校での活動にも従事。山と里をつなぐ自称やまんば。

https://www.facebook.com/kazue.wakou

男沢悦子
男沢悦子

遠野市在住。

これまで「伝承園」や、Next Commons Labが遠野で主催したカフェにて料理やメニュー開発を担当。遠野生まれ、遠野育ち。東京で暮らし、遠野へUターンした経験から、遠野の郷土食の魅力を再発見し、今に伝える活動を続けている。

遠野巡灯篭木’22のライブ会場で好評を博した「えっちゃんのひっつみ」は悦子さんの提供によるもの。

こんたでぃーの遠野
食材・取材協力: こんたでぃーの遠野

岩手県遠野市の個性豊かな生産者がつくる野菜の販売を行う「こんたでぃーの遠野」。

イタリア語で「農夫」・「農民」を意味する「Contadino」と遠野の方言「こったなもの」が名前の由来。 遠野市の盆地特有の寒暖差を生かした新鮮でおいしい野菜と、生産者がへりくだって「こったなもの」と呼ぶ規格外・B品野菜を取り扱い、生産者と消費者を繋ぐ「アグリプロデュース」を通して、遠野野菜の新たな価値観を提案し続けている。

https://www.contadino-tono.jp/

及源鋳造
南部鉄器提供:及源鋳造

岩手県、水沢は、半農半工の村人たちによって鋳物業が脈々と続いてきた地。900年前の平泉時代から続く鉄鋳物技術を受け継ぐ及源鋳造は、1852年、及川源十郎鋳造所として創業。南部鉄器の老舗として、鉄鍋、鉄瓶、鉄急須などを、いくつもの世代を超えて送り出してきた。職人と共に鉄器作りの伝統を継承しながら、現代のライフスタイルでも愉しめる自然由来の安心できる鉄器を作り続けている。

https://oigen.jp/

京屋染物店・縁日
京屋染物店・縁日

岩手県一関市に店を構え、今年創業107年になる老舗染物店。 祭り衣装制作を通し、地域の祭り文化を支える仕事を生業としてきました。日本一の数を誇る岩手の郷土芸能を次世代に繋げるために、『縁日』という拠点を構え、郷土芸能の根幹である自然と人との共生のあり方を見直す、岩手らしい『衣食住』のライフスタイルの提案を行っています。

https://ennichi-satoyama.jp/

遠野への行き方

accessMap

新花巻駅からJR釜石線またはレンタカー等で約40分
東京駅から新幹線をご利用の場合: 東北新幹線 07:16 東京発 ⇒ 新花巻着 / JR釜石線で10:51 遠野駅着

遠野市内の移動手段

遠野市内での移動は、遠野巡灯篭木シャトルバスまたは以下の移動手段をご利用ください。

遠野市内は公共交通機関の本数やタクシー台数に限りがあるため、市内観光やライブ会場へお越しの際はタクシーの事前予約、またはレンタカーのご利用をおすすめいたします。

● 観光タクシー
 ○遠野交通 株式会社(TEL 0198-62-3355)
 ○株式会社 宮守交通(TEL 0198-67-2120)
 ○有限会社 まるきタクシー(TEL 0198-62-0123)

●レンタカー
※JR 東北新幹線・新花巻駅からのレンタカーが台数も多くおすすめです。
 ○ニッポンレンタカー 新花巻駅東口営業所(TEL 0198-32-1356)
 ○トヨタレンタカー 新花巻駅西口店(TEL 0198-31-2100)

ドキュメンタリー&サウンドトラック『DIALOGUE WITH ANIMA』

遠野にいまも伝わる死生観に迫り、地域の郷土史家、神社の禰宜、語り部などにインタビューを行ったドキュメンタリー作品。「遠野巡灯篭木(トオノ メグリトロゲ)」の参加アーティストがサウンドトラックを手がけている。予告編&サウンドトラックは以下から視聴可能。

YouTube : https://www.youtube.com/watch?v=nNo8FaTHW6o
サウンドトラック: https://nex-tone.link/A00088398

プロデューサー:坂本麻人(一般社団法人Whole Universe)
ローカルディレクター:富川岳(株式会社 富川屋 / to know)
ローカルコーディネート:阿部和美・田仲美季(株式会社 富川屋 / to know)

フードプロデュース:植山美里、若生和江、男沢悦子
フード体験設計:上妻優生、田仲美季、坂本奈彌

オーディオガイド・コンテンツディレクション:ドミニク・チェン(一般社団法人Whole Universe)
オーディオガイド編集協力:桜井祐

制作:清水聡美(一般社団法人Whole Universe)、羽田寛士(TAPES PRODUCTION)、青山陽子
WEB:上妻優生

ライブ音響:稲荷森健
ライブ照明:空本朋之

主催:一般社団法人 Whole Universe、株式会社 富川屋
協力:遠野文化友の会、一般社団法人遠野市観光協会、張山しし踊り保存会、板澤しし踊り保存会、こんたでぃーの遠野、及源鋳造、株式会社 佐藤興産、株式会社クライン、縁日、株式会社 京屋染物店、おそうじ本舗 遠野店、有限会社エルプラス、株式会社 ワイ・デー・ケー、株式会社ヘラルボニー、株式会社遠野醸造、丸順工務店有限会社、踊鹿温泉天の湯、株式会社荒田新聞販売センター、株式会社かわうち、有限会社 加藤仏具葬儀社、有限会社寿工業、阿部拓也、一般社団法人いわて圏

後援:遠野市、一般社団法人遠野市観光協会